出産のその日までずっと待ち望んだ体重増減ゼロの妊婦生活

ひとりめの子どもを妊娠したときは、妊娠に気がづいた日から出産のその日までずっとつわりが続きました。

結婚後、妊娠希望をしていたため、半年間後にやっと赤ちゃんを迎えられるとわかったときはとても嬉しかったのですが、その日以来乗り物酔いをしているような状態がはじまりました。

眠っているときは良いのですが、起きているときはずっと乗り物酔いをしているような状態で、これが安定期に入ってからも収まらないことには本当にがっかりしました。
妊婦さんの多くが経験する、ごはんの炊ける臭いやスーパーの臭いなどもダメになりましたが、幸いだったのは気分が悪いだけにとどまって、吐いてしまうところまではいかなかったことでしょうか。

常に気分が悪いのですが、家事や食事の支度は夫のためにやらなくてはならなかったので、炊飯中は別の部屋に避難するなどの方法でなんとか頑張っていました。
どちらかというと人よりもたくさん食べるほうですし、食べることが大好きだったわたしですが、当然食欲も落ちました。

食べたいものがときどき浮かぶので、優しい夫は料理してくれたり買いに行ってくれたりしたのですが、その気持ちが申し訳ないくらいほとんど食べられないこともありました。
食べられそうなものが浮かんで、食べている自分を想像して大丈夫そうだと思うのですが、実際口に運ぶとひと口でギブアップしたり、半分程度残してしまうことも多かったです。

つわりと暮らした10か月間は本当に辛かったです。
いつになったらよくなる日が来るのか、毎日明日こそはという気持ちで寝たものです。

妊娠後期になるとお腹も大きくなり、今度は子宮が圧迫することによって胃の不快感も増し、ゲップがうまく出せない状態になるなどして不眠が始まりました。
肉体的にも精神的にも本当にしんどい日々でしたが、予定日前に逆子がわかり急きょ帝王切開手術で出産することになったときは少し安心しました。

健診の日に、今日の午後手術をしないかといわれ、本当に緊急状態だったのですが、一度準備に帰って忙しく荷造りをしながらもわくわくしていたのを覚えています。
実際は地獄のような手術だったのでそのあとにさらにひどい思いをすることになるのですが…。

妊娠中にずっと続いたつわりは、帝王切開の手術後には嘘のように消えていました。
結果的にわたしは体重増加がまったくなかったのです。赤ちゃんの重さと羊水などを含めると、自分自身の体重は減少したことになります。

本当に嬉しかった妊娠をしたときの体験談とその苦しみ

一人目を出産した後、年子で次の子産んでもいいね、なんて夫と話していたのに、蓋を開けてみたら6歳の年の差姉妹になってしまいました。その間、流産したり、異常妊娠があったり、辛い思いをたくさんしたので、妊娠初期は嬉しかったけれど気が抜けない、というのが本音でした。異常妊娠の時と同じ病院に通っていたので、先生が「これなら大丈夫」と言ってくれた時が本当に嬉しくて、内診台の上で涙が出てくるくらいうれしかったです。

数年間私が一番欲しかったもの、それはカバンなどに付けられるマタニティマークです。あれを付けている人を街で見るたびに胸が苦しくなっていて、夫に誕生日に何が欲しい?と聞かれた時にはあれが欲しい、と答えてしまうくらいせっぱつまっている感じでした。ですから、実際に区役所であれをもらえた時は本当に本当に幸せでした。どんな宝石やブランドものでも、あの時の嬉しさにはかなわないと思います。

それからは本当に幸せな妊婦生活を送りました。つわりはきつく、だるさで全然動けず、食べ物もにおいだけで吐いてしまうこともしばしばでしたが、2人目を妊娠中、母は動かないわけにはいかないです。普段は幼稚園バスに乗れるのですが、何かの行事の時には自分で幼稚園まで自転車を漕いで連れて行ったり、そのまま行事に参加したり…滅茶苦茶忙しかったです。その時年長だったので小学校に入る準備のためにランドセルを選びに行ったり、妊婦生活をゆっくり満喫することはできませんでした。

それでも子供の胎動を感じたり、検診で子供の顔を見ると幸せしかありませんでした。一人目の出産の後に色々出産や先天性の子供の病気について聞くことも多く、耳年増になっていたので不安もありました。35歳の出産、それも不安要素の一つでした。でも、流産、異常妊娠、それらの後にしっかりとおなかに来てくれたこの子は絶対に強い子に違いない、そんな風に信じていました。

出産予定日は娘の運動会の4日後でした。長女を36週で出産していたため、その日までには産まれてしまうかも…と思っていましたが、娘が必死にお腹にしていた説得が聞いたのか(?)産まれてきませんでした。運動会当日は、見に行っていたけれどまったく動けず、何も覚えていません。クラスに助産師さんがいたので破水したらお願いね、なんて笑っていました。運動会から1週間、予定日の4日後、無事に娘は産まれてきてくれました。長女の時は陣痛促進剤、吸引、と科学の力を借りましたが、今回は自力で出産できました。産まれた直後に元気に泣いてくれた娘に本当に感謝しかありません。